日本橋スマートクリニック公式ブログ

禁煙・生活習慣病の治療や知識について発信しています

食事制限も効果なし…体重が減りません

浩さんの脂肪肝改善記(3)

この記事は、脂肪肝と診断された架空の人物・浩さんのストーリーを通じて、脂肪肝の恐ろしさと治療法についてご理解いただくための読みものです。読みもの中にある問題に答えながら、脂肪肝について一緒に考えていきましょう。
今回のテーマは、 過去にダイエット経験があっても失敗してしまうひとが陥りがちな勘違いについてのお話です。

はじめから読む 前の記事を読む 次の記事を読む

食事制限も効果なし…体重が減りません

f:id:smart-clinic:20170219075054p:plain

お医者さんに脂肪肝と診断されて、3週間が経った頃。お風呂あがりの浩さんは体重計の上で首を傾げていました。

「…おかしい。体重が減ってない」

焦った浩さんは、妻の麻由美さんに相談してみました。

「あなた、痩せるって言いながら、この前お隣さんからもらったお菓子、ぱくついてたわよね」

「…え?そうだったっけ?あれはもらいものだしさ…」

すると、息子の翔太さんからもこんな一言が。

「それなら今の食事の取り方の記録をとって、お医者さんに聞いてみたら?」

…まあ、そうかもしれない。でも本当にそんなことして痩せられるのか?
そもそも食事のたびに記録をとるなんて面倒だし、脂肪肝の治療には関係ないんじゃないのか…。

浩さんは不安になってきました。



「痩せるために記録をとる」という方法に、半信半疑の浩さん。記録することがなぜ脂肪肝の治療に役立つのか、浩さんに教えてあげましょう。

問題:脂肪肝の治療に役立つことはどれでしょうか?

  1. 薬を飲む
  2. 「食べる」「運動する」などの習慣を変えること
  3. サプリメントを飲む

正解は...

薬を飲む
「食べる」「運動する」などの習慣を変える
サプリメントを飲む

f:id:smart-clinic:20170219075741p:plain

私たちが普段行っている「食べる」「人と話す」「仕事をする」「眠る」などの行動は、ほとんどが習慣になっています。習慣とは人が持つクセのようなものです。何度も繰り返すうちに、そうすることが当然になり、行動様式として定着していきます。

行動様式は本人にとっては無意識な行動であるため、急に習慣を変えようとする行為は難しく、技術が必要です。

そこで、脂肪肝の治療に推奨されているのが「行動療法」です。毎日の食生活や運動量を記録することは、行動療法における最初のステップです。

f:id:smart-clinic:20170219075801p:plain

行動療法とは、行動科学に基づいて考案された心理療法です。1950年頃から科学的に体系づけられた方法論で、近年では一般医学の分野でも健康や予防に用いられています。

行動療法の流れは、3つのステップで成り立っています。

  1. 行動を記録する
  2. 未来を予測する
  3. 行動を制御する

脂肪肝治療では、患者さんが記録した情報をもとに、医師や患者さん本人が「これを食べたら、こうなるだろう」という未来を予測します。予測した内容が患者さんにとってネガティブなものであれば、自然と「望ましくない行動」が減り、「望ましい行動」を増やせるように習慣化できます。

行動療法は安全性が高く、古くからある治療法

f:id:smart-clinic:20170219075844p:plain

1967年にはアメリカのミシガン大学で、過食の集団治療のために行動療法が実施されました。8名の女性が平均15kgのダイエットに成功して、肥満治療への効果が評価されています。

薬の服用による副作用もないため、安全性にも定評があります。

従来の行動療法には「患者さんが途中で記録することをやめてしまう」というデメリットもありましたが、最近では肝脂肪患者さんをサポートするツールも増えてきました。スマートフォンのカメラ機能などを活用して、ストレスのない方法で記録し、行動療法に取り組む工夫が大切です。

記録する習慣、身についてきました

f:id:smart-clinic:20170219075903p:plain

「ちょっとごめん、食べる前に一枚写真とってもいい?」

喫茶「weight」のランチタイム時、店内に小さなシャッター音が響き渡ります。

「最近よく写真撮っていますよね。もしかして、SNSはじめたんですか?」

浩さんとランチにきていた部下の由佳さんが、声をかけました。

「いや、スマホに食べたものを記録してるんだ」

「へえー、いいですね。食べたものってメモしておかないと忘れちゃいますからね」

「そうなんだよ!まずは記録をつけることが大切みたいだからな…なるべく健康的な食生活が送れるよう、意識してみるよ」

部下の由佳さんは内心「また言ってるな。今回は何時まで続くかな」と冷ややか。でも、なんとなく今回は違うかも…。そんな思いを、由佳さんは感じ始めていました。

まとめ

  • 脂肪肝は行動療法で治療できる
  • 生活習慣を変えるには、望ましい行動と望ましくない行動を知ることが重要
  • 日々の生活を記録し、未来を予測して、行動をコントロールしよう
浩さんの脂肪肝改善記について

浩さんの脂肪肝改善記は、脂肪肝と診断された架空の人物・浩さんのストーリーを通じて、脂肪肝の恐ろしさと治療法についてご理解いただくための読みものです。読みもの中にある問題に答えながら、脂肪肝について一緒に考えていくことで、生活習慣についての考えを深め、無理せずに健康になる方法を考えるきっかけになればと思い、記事を公開しています。

次の記事

blog.smart-clinic.jp

浩さんの脂肪肝改善記の他の記事


blog.smart-clinic.jp


日本橋スマートクリニックについて

日本橋スマートクリニックの生活習慣病外来では、患者様に合った正しい治療計画を担当の医師と患者様とで一緒に考え、薬物療法に頼る前に、食事・運動を含めたトータルの生活習慣の改善を一緒に進めていきます。ご興味がある方は、一度当クリニック(生活習慣病外来)までご相談ください。
日中は忙しくて医療機関に通う時間がないという方も、日本橋スマートクリニックでは事前予約による待ち時間の削減に努めている他、仕事帰り・夜間や仕事の合間に受診しやすいよう夜間診療の環境整備に努めています。また、土曜日にも生活習慣病外来は診療しています(14時~16時)し、初回診療以降で症状が安定していればオンライン診療により通院の負担を削減することもできます。この機会に、ぜひご検討ください。

日本橋スマートクリニック - 禁煙外来・生活習慣病外来がある 三越前 人形町 日本橋の内科